水面下で密かに進めていた、電動モペッド(略してエレモペ)の試作車が完成しました。
原付ナンバーも取得済みですので公道走行が可能です。
見た目はe-Bikeか電動アシストですが、こちらは電動バイクに分類されます。原付1種(50CC相当)扱いになります。免許とヘルメット、その他公道走行に必要な保安部品が必要になります。
ベースにしたのはRaleigh RFF、中国製のコンバージョンキットで電動化しました。
フロントホイールに500Wのモータ、600Whのバッテリーをリアキャリア上に搭載しています。シートチューブのボトルケージに収まっているアルミの箱がインバータです。
写真を見ていただくとわかりますが、Fホイールのハブにモーターが入り、バッテリーと制御機器類を取付けただけという、完全に「原動機付き」自転車です。
原型になったRFFからの変更点は僅かです。以下の点のみです。
ハンドルバー: 幅が短かったため、Raceface Evolve ストレートバーに交換
クランクセット: Alivio 2ピースに交換し、38Tシングル化
ブレーキ: 制御系との統合のためシマノ メカニカルに交換
ブレーキレバー: 電動システムに含まれるよくわからないやつ
Fディレイラー:おそらく不要なので撤去
シフター:ブレーキ一体のシフターだったのでブレーキ交換に伴いリア9Sのみに交換
と、制御系との統合が必要なブレーキ周り以外は趣味でフロントシングルに変えたのと、バーをこれも趣味でRacefaceに変えただけです。自転車としての走行も問題なくできます(ただしペダルのみで走っても原付なので免許とヘルメット、指示器類は必要です!)。
なお、汎用のシステムでコード類が余ってしまったのでトップチューブバッグに押し込んでいます。コードの長ささえなんとかなればこれは不要な装備なので、見た目は本当にただの自転車になります。
モーターのカタログ上の最高速度は38km/hですが、トップが38x11Tなので、ペダルで走れば40km/hは軽く超えます。(原付なので速度違反ですが...)
発進時などモーターに不可のかかる場面でペダルを併用することで、電動バイクとしては少容量のバッテリーでも走行距離が伸びるはずです。
また、モーターの入ったフロントホイール以外は自転車なので、灯火類など保安部品以外は自転車の文脈でいじることができます。
エレモペは自転車の文脈で作りましたが、法律上の扱いは原付になります。モーターも電動アシストと比較すると高出力の部類になります。どのくらい走れるものなのか、ほとんど公道で走っていませんので不明です。
これから走行テストを行い、2021年度中の量産を目指していきます。お楽しみに!
0 件のコメント:
コメントを投稿
注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。