2018年5月13日日曜日

レストア種車入りました

こんばんは。バイクカフェ カイエンドーです。
古いMTBが入荷しました。

ミヤタ リッジランナー!

とはいってもこちらは販売の予定はありません。
当店のレンタサイクル件展示用としてレストアの予定です。



この独特なワイヤーの取り回し、特徴的なパイプ同士のつなぎ目、
そう、これは黎明期のアルミフレームに見られた接着フレームです。

アルミは溶接が難しいため、溶接での量産技術が確立する前には、
様々なアプローチがとられました。
接着フレームもその一つです。

正確には溶接が難しいのではなく、溶接で加熱された箇所の
結晶組織が脆くなるのが問題なのです。
そのためアルミフレームは、十分な強度を得るためには
溶接後にフレーム全体を熱処理する必要があります。
いわゆる焼きなましをしてやらねばなりません。

溶接後にバッチ炉で加熱していた黎明期のアルミフレームは
非常に高価でしたが、連続炉で大量生産ができるようになり
アルミフレームは一気に安価になり普及しました。
台湾メーカーの躍進はこのアルミフレーム量産の設備投資に
あるとみて間違いないでしょう。

なおフレーム材に7075-T6などの表記がありますが、
このT6というのが人工時効処理という熱処理を意味します。
時効というのは材料屋の使う用語です。別に悪いことはしていません。


90年代なデカールにブースター付きカンチブレーキ、
当時のミヤタロゴ入りサドル(さすがにこれはもう無理ですね)!

で、とりあえず骨にしてこれからどうやるか検討中です。
まずは天気の良い日に洗ってきれいにしましょうか。
それからクラックや腐食など異常のチェックをして
どういう構成にするかはこれから考えましょう。

付いていたパーツがだいたいだめになっていたため、
今回はパーツを一新して現代の構成にしたいと思います。

物置で90年代の古いMTBが眠っている方も多いのではないでしょうか?
そういった古い自転車を改修して使うというコンセプトで
いきたいと思います。
お楽しみに!


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