2019年5月2日木曜日

周防大島・宮本常一ゆかりの地表敬訪問

今日は天気も良くなったので周防大島に行ってきました。今回は周防大島出身の民俗学者、宮本常一ゆかりの場所を尋ねてみました。


周防大島、伊保田港へは三津浜港から防予フェリーで約1時間の距離です。柳井行きの中に伊保田寄港便があります。
二輪(自動二輪、自転車の記載なし)は10台とされていましたので、予約した方が確実だと思います。

伊保田港着です!新しい待合所で快適です。

伊保田港から12km程度西、国道沿いの旧東和町平野に宮本常一記念館があります。隣には作詞家、星野哲郎記念館もありますが時間がなかったのでスルーです。

家族写真以外は撮影許可をいただきました。

これは宮本常一が調査旅行の際に愛用していた品々です。こんなものまで展示されているとは!


宮本常一の指導によって収集された民具の一部も展示されています。民俗学者は柳田國男が有名ですが、柳田國男に師事した後、民具からそこに住まう人々の暮らしを見つめる独自の手法で民俗学の発展に寄与したのが宮本常一です。

蔵書も大学図書館レベルの専門書だらけなので好きな人は10年くらい遊べると思います。なお旧東和町の図書館が併設されており、こちらでも宮元常一の著書を借りられます。


記念館を出てすぐ西側に西方(にしかた)の集落があります。ここが常一生誕の地です。この西片の道の駅のすぐ裏に真宮島があります。潮が引いていると砂浜を歩いて渡れます。たまたま潮が引いていました。

西方集落の裏山が白木山です。宮本常一は山頂から見える東和町の変化を写真に残しています。若干もやがかかっていましたが山頂からの眺めは抜群です!

山頂でお昼にしました。Aコープで入手した周防大島地元製のパンと餅、何の変哲もないものなのかも知れませんが旅に出るとこういうのが良い。

白木山の標高は370m、平均斜度は7%くらいです。道は廃道5歩くらい手前のあまり良くない道なのでロードバイクの場合には注意が必要です。
こんな感じで全編枯葉ウェット系、落石と細かい砂利、竹の根でところどころアスファルトが波打っている箇所も多いので下山時は注意してください。アドベンチャーバイクで良かった...

白木山を下山して、さらに西に12kmほど行った旧久賀町に、宮本常一の指導で集めた民具を保管・展示している久賀(くか)歴史民族資料館があります。館内撮影禁止でしたので写真はありませんが、膨大な民具が収集されているのでここも一見の価値ありです。入場料は大人400円です。撮影禁止ではない建物の外にどう見ても古い民具っぽいのが無造作に並んでいましたが...

資料館の駐車場裏には石風呂が保存されています。石風呂とは平たく言うとサウナです。昭和初期まで瀬戸内地方では石風呂は大変メジャーな存在で、風呂の語源はこのサウナ式の石風呂で、お湯につかる方を「湯」と呼んで区別していたそうです。石風呂は三津にもあったそうです。いまだに残る石風呂町の地名はその名残かもしれません。

こちらは宮本常一記念館で購入した書籍です。何も考えずすぐ買ってしまったのでこのデッドウエイトを抱えて白木山に登る羽目に。

というわけで宮本常一のゆかりの地を訪ねてみましたがいかがでしたでしょうか。
記念館に2時間ほどいたため他にも行きたかった生家跡、墓所のあるお寺、ゆかりのある神社など行けておりません。
他にもフェリーを降りてすぐの陸奥記念館、キャンプ場、周防大島は近場ですが色々と見所がありますね。ぐるっと一周しても面白いと思います。

帰りのフェリー、伊保田港からは車はバックで乗船です。

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