2017年7月2日日曜日

ロード用完組ホイールをクロスバイクで使う方法

こんばんは。バイクカフェ カイエンドーです。
今日はタイトル通りの内容です。

シマノの安価で高性能なロード用完組ホイールですが、
多くのクロスバイクではリアOLD135mmのためそのまま使うことができません。
そこで一工夫が必要になります。
フロントはOLD100mmなのでそのまま使えます。

ここを換えます
リアのハブシャフトと、反フリー側のスペーサーを交換して
135mmのリアエンドに入るようにします。
なお、左右に2.5mmずつのスペーサーを噛ませる方法もありますが、
チェーンラインが2.5mmもずれるのでおすすめできません。

1. ハブシャフトを分解します。


上のグリスまみれのシャフトが元々のもの、
下のシャフトがMTB用の長いシャフトです。これを使います。

2. シャフトとスペーサーを組み付けてベアリングの玉当たりを調整します。


スペーサーを入れた状態です。
シャフトの飛び出し量は左右等しく5.5mmです。

さてここで賢明な読者諸兄はお気づきになられたと思いますが、
このままではホイールのセンターが5mmもフリー側に寄ることになります。


センタリングゲージを当てるとこの通り
シャフト飛び出し量は5.5mmにしていますので、
きっちり5mmずれています。
白いのはフリーボディのカバーです。(新品ですので)

3. ホイールのセンタリング

振れ取り台はユニオールの安い奴ですが
他はパークツール使ってますよーという謎アピール

振取り台に載せて2.5mmだけ反フリー側にリムを寄せます。
ほとんどのホイールでスポークテンションが許容範囲内に収まりますが、
より正確にする場合や、本来の正式(?)な方法では
スポーク長の計算から行い、新しくホイールを組み上げることになります。
めんどくさいし新しいスポークと組上げ工賃のお金もかかるので、
ほとんどの場合には今回の方法で大丈夫です。

ホイールのセンタリングができたら振れを取って完成です。
シマノのホイールは精度が良いので正確に作業すればほとんど振れは出ませんね。
スポークテンションも許容範囲内です。


というわけで完成したシマノ WH-RS21
安くて高性能と評判の様ですがディスコンらしいですね。
後継機種はあるんでしょうか?謎です。

ところでなんでリアのOLDは130mmと135mmの違いがあるのかですが、
単純にMTB用は強度が欲しいため135mmになっていまして、
その辺の詳細はまた次回にしたいと思います。

なお今回の作業工賃ですが、シャフト交換・ベアリング調整 ¥1,500
ホイールセンタリング ¥1,500になりますが、
同時の作業でしたら¥2,500となっております。
持ち込みも大歓迎でございます。
ご用命お待ちしております。

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