2017年6月11日日曜日

チェーンについて

こんばんは。バイクカフェ カイエンドーです。
ついに四国も梅雨入りとなりました。
梅雨で走れない時はメンテナンスに限ります。
(今年は空梅雨っぽいですが・・・)


メンテと言えばチェーンのメンテナンスは欠かせませんね。
上の写真の様なブタが活躍します。

チェーン回りのご質問で多いのが寿命についてなのですが、
それに次いで多いのがなぜ交換しないといけないのかというご質問です。
もっと長持ちするチェーンはないのか?
つうかママチャリのチェーンなんて換えたこと無いんですが?


さて、ロードバイクやMTBなどのスポーツ車では外装変速機が一般に使われます。
ディレイラーと呼ばれるやつですね。
多段化が容易なのでこのシステムが大昔から採用されています。
所謂ママチャリでは内装変速と呼ばれる、リヤハブの内部に
遊星ギアが組み込まれた変速機が採用される事が多いですね。

では下の図をご覧ください。
これは多段変速のドライブトレインを上から見た図です。
灰色のハニワっぽいのはクランクです。
赤でチェーンを示しています。


外装変速では、左の様にチェーンが一直線の状態だけではなく、
右のようにチェーンが斜めになった状態でも回転しなければなりません。
そのため、外装変速用のチェーンは横方向にも柔軟性が持たされており、
斜めになった状態での回転にも対応しています。
とはいえ、金属でできたチェーンが斜めになった状態で回転すると、
どうしてもチェーンの金属同士がこすれて摩耗してしまいます。

内装変速のママチャリやシングルスピードでは、チェーンは一直線の
状態のみで回りますので摩耗が少ないのです。


チェーンは写真のように板状のプレートをピンで繋いだ構造になっています。
このプレートとピンが摩耗すると隙間が大きくなり緩くなります。
この緩みがチェーンの伸びの正体です。

このような理由で外装変速のロードやMTBでは、
どうしてもチェーンが伸びやすくなっています。

伸びたチェーンはギアの歯との隙間が大きくなってしまうため、
パワーロスに繋がるだけではなく、今度はギアの歯の摩耗も激しくなってしまいます。
スプロケット交換はかなり高く付きますね。

チェーンの伸びはチェッカーで2秒で測定できますので、
気になる方はお気軽にお声かけください。
お待ちしております!

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