2021年4月4日日曜日

最終更新のお知らせ

 当ブログは本日の更新をもちまして、最終更新といたします。

今後は当店公式サイト http://caiendobikes.com/の方に記事として更新していく予定です。

こちらのブログの内容も当店公式サイトに統合していきますが、こちらのブログ自体はこのまま継続となる予定です。

短い間でしたがご覧頂きましてありがとうございました。

今後も当店をご愛顧のほど、よろしくお願いいたします。

2021年3月29日月曜日

「どうぐや」オープンしました

 カイエンドーオンラインの姉妹店、「どうぐや」オープンしました。

どうぐや

8bitのファミコンテイスト溢れる名前ずばりそのまま、旅とアウトドアの便利な道具を取り扱います。

アウトドア用品はカイエンドーオンラインから分離しました。

これでカイエンドーオンラインでは自転車本体、ホイール、自転車パーツなど自転車に特化したラインナップに、どうぐやはアウトドア用品に特化したラインナップになります。

なお、どうぐやで取り扱っている商品は実店舗でもお買い求めいただけます。今後もアウトドア用品は拡張していきますので、よろしくご愛顧のほどお願いいたします。

2021年3月21日日曜日

ハブダイナモ+リアホイール

 以前からご要望の多かった、ハブダイナモホイールと揃えられるリアホイールの製作を進めております。

もうじきオンラインストアの方で販売開始です。が、コロナウイルスの影響で部品供給が途絶えており、速くて5月の連休くらいの予定です。

ハブダイナモと揃えて毎日使う、長期耐久性を重視したホイールです。日常用なので高価すぎず、かといって完成車付属品や補修用とは一線を画す手組ホイールというコンセプトです。

パーツに関しましても、ハブは最も安価なクロスバイク用でもAcera T3000、ディスク用にはDeore M6000、ロード用のOLD130mmモデルはTiagra RS400を使用する予定です。スポークは今まで通りDTチャンピオンと星スターブライトです。決して軽くはないですが、強度・耐久性では定評のあるものですので、毎日の通勤や練習用の鉄ゲタとしてご利用いただけると思います。

加えて、ご好評いただいております、ミニベロ用0.9W ミズナラが、待望の黒スポークで再登場の予定です。


黒スポーク化と同時に、従来の3クロスから2クロスに変更、5gくらい軽くなる予定です。
フロント用なのでクロス数が変化しても性能的にはあまり差はありません。見た目は若干スッキリします。

なお同じ20インチのシルバーモデル、コナラは、使用しておりますリム ARAYA AR-213が廃番になってしまいましたので、当店在庫のみで製作しておりました。ついにリム在庫が僅かになりました。あと数枚で終了です。後継リムがほぼない状態ですので、これでいまのところ終売の予定です。

なお、ご要望の多かった406サイズの20インチハブダイナモホイールももうすぐ完成予定です。こちらはリアホイールとほぼ同時期になる予定です。

それと若干面白い?風変わりな?ホイールも鋭意製作中です!お楽しみに!


2021年3月14日日曜日

新宮茶はじめました

新宮茶の取扱をはじめました!

お茶好きの間では有名な、四国中央市新宮町の山間で作られる銘茶です。

詳細はこちら:脇製茶場

現状はティーバッグ中心のラインナップです。
ご要望いただけましたらお取り寄せも可能です。

店長のイチオシはこちら、かんきつ紅茶
いよかんやみかんなどの皮とレモンピールをふんだんに用いたフレーバーティーです。
パッケージを開けた瞬間に広がるかんきつの爽やかな香りと、ほんのり甘い飲み口でどなたにもおすすめです。

野点はもちろん贈り物にもどうぞ!

2021年3月7日日曜日

古いBEタイヤ(耳付きタイヤ)の交換

 さてスポーツバイク専門店のくせにチューブレスタイヤよりBEタイヤ(耳付きタイヤ)の交換経験の多い店ことカイエンドーです。

古い実用車にタイヤ交換で入庫していただきました。昭和の耳付きタイヤです。

「耳付きタイヤ」ことBEタイヤ、正式名称はBeaded Edgeタイヤです。ビード部から耳というか謎のヒレが出ており、これでチューブを包む構造になっています。チューブラータイヤが分解された状態だと思っていただければわかりやすいです。

白い部分が耳です。サイドウォールではありません。切り欠きはバルブが通る穴です。昔交換したものはこの部分は切られていたんですが、これは切ってなかったので適当に切りました。

耳付きはリム打ちパンクに強く悪路に強いと言われていますが、ほんまかいなって感じですね。現在だと。昔はどうだったんでしょうか。

交換ですが、外すときは手で引っ張るとガバっと取れます。昔のHEとかクルーザー用のシングルウォールリムのノリでいけます。ビードの下に耳があるのでタイヤレバーは刺さりにくかったりします。

付けるのはめんどくさいですね。相当難しいとかよく言われますが、実際やるとそうでもないです。ただひたすらめんどくさいだけです。

要は分解されたチューブラーなので、リムにはめながらタイヤでチューブを包んでやります。左の写真のように、まず耳を全部リム内に落とし込んで、右のように内側に折り込んでいきます。ビードにはワイヤーが入っておらず柔らかいので、グニグニと押し込んで行けば大丈夫です。無理に引っ張るのは禁物です。多分変形してしまいます。

片方の耳がリム内に入ったらビード部を押し込み、それから反対側からチューブを入れます。この時、一度チューブを軽く膨らますとタイヤ内側にチューブが押し付けられ、折れ曲がりなどがなくなって反対の耳を入れやすくなります。今となっては正しい方法かどうか知りませんが、紆余曲折を経て得た重要な知見です。これの有無で難易度が激変します。交換する方は(いないと思うけど)どうか参考にしてください。


いきなり完成です。まずは耳を反対の耳とチューブの間に入れていきます。入りにくい場合には樹脂製で先の丸いタイヤレバーを使ってチューブを傷つけないように押し込んでいきます。耳を入れながらビードもはめ込んでいきます。同時にやらないとハマりにくいのでうまいことやっていきます。慣れれば大したことはないのですが、写真を撮る余裕はありませんでした。

さて、自転車用のタイヤにはBEの他にHEとWOという分類もあります。これらはビード径とリム外径でそれぞれ設計されており、歴史的には別物です。しかし、これも現在ではほぼ意味のない区分になりつつあります。なおこれについてはなんだかんだでアラヤのサイトが詳しい

この区別を無意味とする向きもありますが、当店のように古い部品を扱うショップや古い自転車をお持ちの方には重要になりえます。とは言っても、最も問題になるのはHEリムにWOタイヤを付ける時なので、そもそも700Cや650BのHEリムは過去に存在していませんので(たぶん)(私の知る限りでは)(そういうのに限って出てきたり)大丈夫だと思います。

古いWOリムに現代のHEタイヤを付けた場合、問題になることはおそらくほぼないと思います。(どちらもビード径で管理されているため)

MTB用の29インチと27.5インチは登場時点でWOと同じくビード径で設計されています。したがって現状、注意すべきはTiogaなどの一部に見られる古い設計のタイヤのみです。

過去には私も半信半疑で古い650Bリムに27.5インチタイヤを付けていましたが(当時はリム・タイヤどちらのメーカーからも明確な回答がなかった)現在ではすべてビード径に統一されています。たぶん

最後に、BEについてはそもそもビード径なのかなんなのか正直よくわかりませんが、当店取扱いのものはメーカー在庫のみになってしまいました。交換をお考えの皆様、なるべくお早めに!

2021年2月28日日曜日

DAHON K3

 さてさて大好評頂いておりますDAHON K3、今回もちょっとだけ入荷しました。

DAHON K3 ガンメタル/ブラック, レッド/マットブラック, (シルバー/ブラック) 税別 ¥85,000

重量7.8kg、片手で運べる軽量さと、走行性能をギリギリまで切り詰めた3速で、コンパクト性と高い走行性能を高次元で両立させています。3速しかありませんが、常用するギア比を徹底的に考えられた作りで、必要にして十分、最低限の機能のみに特化しており、走行性能は一切妥協していません。

車に積んでおいて出先で出す用途としては完璧と言えますね。輪行でも圧倒的な軽さでとにかく楽になります。

ホイールサイズは14インチと特殊ですが、シュワルベからビッグアップル 14x2.0インチがほぼK3専用としてラインナップされています。幅2.0インチの太いタイヤですので、剛性が高い小径ホイールのK3の足回りが格段に柔らかくなり乗りやすくなります。

なお、DAHONの標準的20インチと比較するとこの通り、重量だけでなくサイズも非常にコンパクトになっています。

次回入荷は完全に闇の中ですのでお早めに!店頭にレッドが1台のみございます。


2021年2月21日日曜日

梱包材のリサイクルについて

 さてご好評いただいております当店オリジナルハブダイナモホイール、こちらの梱包資材はすべてリサイクル品を用いております。

低価格と高性能を両立するためには削るところは全て削っております。
もちろん、輸送時の衝撃などから十分保護されるように緩衝材は十分入れておりますのでご安心ください。


そのためこちらのようななんだかボロそうな外観でのお届けになりますが、ホイールがちょうど入るサイズに既存のダンボールを整形しております。中身は大丈夫ですのでご安心ください。


あるいはこのように全然違うロゴが書かれていたりしますがご安心ください。スタンレーはホイール作っておりません。店長が夜なべして1枚1枚丁寧に手組しております。

ちなみに当店オンラインストアでは、スペック表にホイールのスポークテンションまで記入しておりますが基本的に気にされる必要はございません。あれは「スポークのテンションもきちんと管理して組上げておりますよ」というアピールです。実際すべてのスポークのテンションをきちんと測定して組上げております。(めんどくさそうですがこれが一番早いのです)なおテンションゲージは2年で新品に更新しています。もったいない気もしますが、年間200〜300枚くらいホイールを組んでいるので保ちません。

というわけで地球環境の保護と店長の懐具合の保護のため、当店ではすべてのオンラインストアでの商品に再利用ダンボールを用いております。何卒ご了承ください。

本当は当店ロゴ入りのかっこいい箱とか用意したいんですけど、お金がないしもったいないし、ということでお金をかけるところではないと判断しております。よろしくお願いいたします。



2021年2月14日日曜日

極小野点セット

 お客様から頂いた情報を元に極小の野点セットを作りました。


これです。加熱が可能なアルミ、チタン、ステンレス、ホーローなどの適当なマグカップ、エバニュー  アルコールストーブ用ゴトク、レンジフードを切って作った風防、エスビット固形燃料です。


このエバニュー アルコールストーブ用ゴトクがポイントですね、チタン製で軽くてたたむと名刺より小さくなります。アルスト専用ですが固形燃料に使えるとパッケージに書いています。パッケージ裏にはエバニューアルコールストーブ以外に使うなって書いてますが、「備え付けの紙以外は流さないでください」という注意書きと同じことでしょう。

まとめるとマグカップのサイズになるので、このようにステムバッグにすっぽり収まります。カップの中には余裕があるので茶菓子でも入れるとよいでしょう。


実際に屋内でテストしました。
水は約240ml、エスビット固形燃料スタンダード(5g)1個です。屋内なので風防はしていませんが屋外だと風防必須です。
固形燃料の下にはアルミホイルを適当に切って作った皿を置いています。地面が燃えないようにあったほうが良いでしょう。

沸騰はしていませんがお湯は作れました。インスタントやお茶のティーバッグならギリギリいけます。エスビットスタンダードの場合、5gを2個使うと確実に沸騰します。

エスビット固形燃料は当店標準在庫です。
写真上の一番大きいのが1個で1〜2合炊飯できる27g(8個入) ¥1760
下段左がミリタリー14g(3個パックx2個入) ¥660
右がミリタリー14g12タブレット(1個ずつ個別包装) 1430
です。12タブレット入りは個別包装なので若干高くなっています。

ミリタリーの場合、半分に割って7gを使うとちょうど1杯分のお湯がつくれます。1個14gを全部使うと確実に沸騰しますがちょっともったいないですね。


というわけでお茶が入りました。お茶は新宮茶、脇製茶場さんのお茶です。当店でもじきに取扱開始です!

マイクロ野点セット、ちょっとした野点ライド以外にも、メインのバーナーで調理中のサブ用としても活躍します。なかなか便利ですよ!



2021年2月7日日曜日

パンクの原因

 パンクの原因で多いものがリム打ち(スネークバイト)と言われます。リム打ちパンクとは、空気圧が低いときに段差を超えたりすると、リムと段差の間でチューブが挟まれてパンクするというものです。

このとき、穴が2箇所空くことが多いので(リム側のみ1箇所のこともある)、蛇の噛み痕のように見えることからスネークバイトとも呼ばれます。これは空気圧が低いのが原因なので、適正に空気圧を保っていれば減らすことができます。

ですが実際にパンク修理をしていてスネークバイトは言うほど多くないというのが印象です。代わりに最近非常に多いのが以下のパンクです。

チューブに折れ目が入っています。この折れ目に沿って穴が空いてます。チューブ同士がこすれるとすぐ破れます。タイヤ内でチューブが折れ曲がったまま空気を入れると起こるパンクです。


バルブが垂直ではない場合は、このようにタイヤを開くと中でチューブが十中八九折れ曲がっています。これは経年劣化などで起こることは稀です。平たく言うと組付け不良です。

完全に空気が抜けたくらいの状態で走ったり、バルブ付け根のネジが緩んでいたりするとチューブが中で動いて偏りますが、バルブが傾いているのに付け根のネジがしっかり締め付けられているときは組付け不良です。斜めだけど締めればなんとかなるだろうで締め付けられたと見て間違いないです。

ほぼ新車に近いママチャリでもよく起きています。販売時にチェックしないんでしょうか。謎です。

バルブが真っ直ぐではなく傾いているときには中でチューブがヨレていますので、一度空気を抜いてチューブの位置を調整してやる必要があります。
ご自分でパンク修理などを行った時には注意してください。空気を入れる前にバルブが傾いていないかチェックしましょう。

なお、分厚いママチャリ用のチューブだと後々でパンクになる程度には耐えますが、700x23Cなどの薄いチューブだと空気圧を上げた瞬間に破裂すると思います。(昔々、チューブをケチってサイズの太いチューブを細いタイヤに無理矢理入れたら盛大に破裂しました)


ちなみにこういうパンク、これはもう運が悪いとしか言いようがないですね。
シュワルベ マラソンのようにこういうパンクにも強いタイヤもございます。マラソンは各サイズ常時在庫しております。

というわけで、空気をしっかり入れていればリム打ちは回避できますし、空気を入れるときにバルブが傾いていないかチェックすることで上記のパンクも回避できますのでチェックしてみてください。あとは運でしょうか...





2021年1月31日日曜日

サンツアー 古いリアディレイラーの整備

当店ではよくある古いRDの分解整備についてご紹介です。今回良い状態の80年代前半のスポルティーフに整備入庫していただきました。

で、RDのみ写真に撮っていたのでその詳細です。他はinstagramにちょこちょこ写真を流しましたので、ご覧頂いている方は「ああ、あれか」と思っていただければと思います。


ビフォーアフターでこんな感じです。錆が若干出て古い油脂類がこびりついているだけでそこまで異常
のない個体です。ばらして錆と古いグリスとスラッジを落としてグリスアップして組み直し。特に何の変哲もない作業ですが今回は900円くらいいただきます。(価格は状態によって変わります。今回はかなり状態がよく補修パーツも不要)

ものはサンツアー α5000です。1982年くらいのサイクロン7000(シマノ600対抗馬)のひとつ下のグレードです。

ちなみに、浸透潤滑剤をかけて置いておくといい具合に動き出したので、本来は分解したくない(古いものは分解すること自体が割とリスクなので)のですが、プーリーの清掃とグリスアップのためディレイラーケージのテンショナーは分解します。

分解しました。ケージの錆が酷いのと、スラッジで汚れている以外の異常はありません。ハンガー部のピボットとケージピボットはバネでテンションがかかっているので分解は楽でも組立が割と面倒です。捻ってテンションをかけた状態でパーツを組み付けてネジを通してスナップリングで留めるという、手が4本くらいほしい作業ですが一人で粛々とやらねばなりません。

しかし、この時代のディレイラーのケージ部はテンションを保つためのポッチがネジなので、組み付けた後でケージを回してテンションをかけてこのプラスネジをつければ完成なので楽々です。
ケージのサビ落としにも外したほうが楽な部位です。

ハンガー部はこのアルミの出っ張りでテンションを保っているので、バネを捻ってテンションをかけた状態でネジを入れて(このネジはフレームのハンガーに固定するネジなので、多くの機種でこの部分には差し込むだけです)さらに右の写真のスナップリングで止めます。バネの撚る角度を間違えるとテンションがおかしくなったりするので大変めんどくさい部分です。回転に異常がなければまず開けたくないところです。

いきなりですがきれいになりました。あとはグリスアップして組付けて完成です。なおこの時代のサンツアーはロゴの印刷が弱いのでディグリーザーの種類と使用方法には気を遣います。何も考えずに拭くと綺麗サッパリロゴが消えます。

小さくて見づらいですが、サンツアーロゴの下のラインに調整ネジのHとLの表記が白抜きで表現されていてハイセンスです。良いデザイナーの仕事でしょう!

プーリーとベアリングは概ね現代の8速用で代替できます。(今回はそのまま使います)
ベアリングの幅さえあっていればほとんど問題ありません。幅が合わないと回らないのでダメです。この時代のプーリーの歯数は10Tで、現代のシマノのものは奇数の9か11Tで若干違いますが使えます。(現代のシマノが奇数の理由はチェーンのアウターとインナープレートが交互に当たって偏摩耗を防ぐため)
新しいプーリーの幅が狭すぎたときは、プーリーにテフロン板を切って作ったスペーサーを挟んで、古い幅の広いベアリングがはまるように対処します。かなり前につくりましたが写真がありませんでした。

なおベアリング、webの自転車界隈だと「ボールベアリング」をベアリングと呼称する妙な風習が定着していますが、本来は英語のbearが語源で「耐えるもの」「保持するもの」という意味で、軸受として軸荷重に耐えて支えるものをベアリングと呼びます。この写真の金属の円筒みたいなものもベアリングです。プレーンベアリングという種類です(スリーブって呼んでもいいですけど意味合いが異なってくる)。テストに出ますのでしっかり覚えてください。

シマノ600のブレーキ。RDは撮っていなかった

なお、だいぶ前にシマノ600(アルテグラの名前がつく前)の分解をしたときは、プレーンベアリングがセラミックス製でしかもグリススリーブが設けられた、現代のものと設計的にはほぼ同等のものでした。

サンツアーのシマノ対抗馬、サイクロン7000はこのα5000と同じ設計だったのでシマノの方がサンツアーより一歩上の感があります。

当店レストアのパナレーサーとサイクロン7000

こちらのパナレーサー(LOOKのステッカーですがパナです)、いろいろ訳ありのためオンラインストアでの販売は予定しておりません。が、お問い合わせいただけましたらできる限りの対応はさせていただきます。

サイクロン7000、型番が7なのはシマノの600に対抗してらしいですけど、そういうとこだぞサンツアー。


というわけで、車体に組付けた後の写真を例によって撮り忘れていましたが古いRDも整備すれば問題なく使えます。

ドライブトレインは自転車の顔、RDを現代のものにしてしまうと一気に雰囲気が変わってしまいます。オールドスクールな自転車を現代でも現役で使い倒したい方は、安全性に問題がなければオーバーホールして使い続けることをおすすめします。

もちろん現代のもののほうが高性能ですが、こういう部品を温存して使いたいのはそもそも高性能を追求する自転車ではないと思います。

使えるかどうかわからない部品、お見積は無料ですので、もう一度乗りたいという方は是非一度ご相談ください!

2021年1月25日月曜日

シマノ製品 廃盤いろいろ

 さて1/4付でシマノのカタログが改定されました。今回も若干の値上がりなどいろいろありましたが、最大の問題は廃盤です。カタログに載っているのに1/25現在では廃盤になった機種がかなりあります。

シマノの生産が現在逼迫しており、そのへんも含めてラインナップの整理ではないかと思います。

当店にも影響の大きいものをいくつかピックアップしてみました。画像は例によってシマノ公式から拝借しております。

まずハブダイナモ、DH-T4050-1D、DH-T4000-1N
どちらもブラック、シルバーの2色展開、4050Dはディスクブレーキ対応、出力1.5WのLED専用でアルミ巻線を使用して軽量、32Hと36Hもあり20インチから700Cまで対応していてお値段も5000円以下という破格の性能を持つ新型だったのに廃盤です。当店これが主力なんですけど?在庫付きたら大変まずいんですが。

後継機種のアナウンスなどはまったくないんですが、シマノの生産が落ち着けばなにか出るのではと思います。というかでないと困る。

シマノのカンチブレーキは壊滅しました。BR-CX50、Vブレーキと同じ調整方式のシューで調整が楽で効きも良い、カンチブレーキの最終進化型とでも言うべき傑作でした。シューとブレーキ本体の間に長いスペーサーが設けられており、これがVブレーキ並みの効きの良さの秘訣でしょう。

あとBR-CT91という昔ながらのカンチブレーキも消えました。これは仕方ないと思います。むしろCT90からCT91にアップデートして作り続けていたのがおかしい。
さらにCX50の上位機種、BR-CX70は今回の改定の遥か前にひっそり息を引き取っていました。アルテグラグレードなのに誰にも顧みられることなく消えた。

なおカンチブレーキはTektroとDia-compeなどからお手軽な価格で見た目も良い機種がまだ出ていますので安心です。ショートVブレーキで代替ができますが、フェンダーと干渉しないので昨今見直されているシティコミューターバイクではまだまだ活躍しそうです。


スクエアテーパーBB、BB-UN26廃盤です。
これはさすがにどうするのと思いましたが、すぐに後継機種がアナウンスされました。

後継機種はこちら、BB-UN300です。オクタリンクのES300と同じ300型番でBBを統一した模様です。物の話によるとUN26の図面は手書きの青焼きだったとか。これがほんとのブループリントってやつか。
いつから作ってたんでしょうか。

というわけでシマノのカタログが改定されると我々ショップは華々しい新型上位コンポではなく、こういう補修用パーツの方を先に見て一喜一憂しています。突然の廃盤は他にもいろいろありましたが、概ね代替が効くので逼迫した生産状況の見直しではないかと思います。

上記の廃盤機種であっても、小物パーツはしばらく生産が続くみたいなので安心ではあります。そのあたり生産し続けてくれるのはありがたいことですね。
なおシマノを始めとした自転車関連パーツの生産遅延、しばらく続きそうなのでご注文はお早めに!