2017年4月30日日曜日

自転車ライト回りの法規制

こんばんは。バイクカフェ カイエンドーです。
前回に引き続き自転車のライト回りのお話です。

わかりにくいのが自転車のライトに関する法律です。
大まかに、道路交通法と道路交通法施行令、各都道府県道路交通規則、
それとJISに定められています。
(JIS?日本工業規格?ナンデ?)

まず道路交通法です。

第五十二条 車両等は、夜間(日没時から日出時までの時間をいう。以下この条及び第六十三条の九第二項において同じ。)、道路にあるときは、政令で定めるところにより、前照灯、車幅灯、尾灯その他の灯火をつけなければならない。政令で定める場合においては、夜間以外の時間にあつても、同様とする。

だそうです。夜間の走行時には必要です。
それと政令に定めるところによってトンネルなどでも点灯が義務づけられています。
逆に言うと夜やトンネルを通らない場合には無くてもかまいません。

次に道路交通法施行令です。

第一八条
車両等は、法第五十二条第一項 前段の規定により、夜間、道路を通行するとき(高速自動車国道及び自動車専用道路においては前方二百メートル、その他の道路においては前方五十メートルまで明りように見える程度に照明が行われているトンネルを通行する場合を除く。)は、次の各号に掲げる区分に従い、それぞれ当該各号に定める灯火をつけなければならない。五 軽車両 公安委員会が定める灯火

自転車は軽車両ですので、公安委員会が定める灯火を付ければよい事になります。
では例として愛媛県道路交通規則を見てみましょう。

(軽車両の灯火)
第9条 令第18条第1項第5号の規定により軽車両(そり及び牛馬を除く。以下同じ。)がつけなければならない灯火は、次の各号に掲げるものとする。ただし、反射器材を備え付けている場合は、第2号に掲げる灯火をつけることを要しない。
(1) 灯火の色が白色又は淡黄色で、夜間、前方10メートルの距離にある交通上の障害物を確認することができる性能を有する前照灯
(2) 灯火の色が橙色又は赤色で、夜間、後方100メートルの距離から点灯を確認することができる性能を有する尾灯

とあります。
数値で明るさが決まっている訳では無く、白または淡黄色で、
前方10mの障害物が見分けられる灯火であればよいということになります。
(距離は各都道府県によって異なりますが、だいたい10mです。)

まとめましょう!
1. 夜間およびトンネル走行時にはライトが必要
2. 白色または淡黄色
3. 前方10mの障害物が確認できればよい

ということです。

あれ?前照灯は400カンデラの明るさって
ライトのパッケージに書いてなかったっけ・・・?

はいそうです。その通りです。前照灯はね・・・
上記の法律条文では「灯火」と書かれています。
では自転車の前照灯とは?これはJIS C9502に定められています。

6 灯火装置の光度および光線の色
(中略)光度値は,400 cd 以上であり(後略)

とあります。
このJIS基準をみたす灯火が前照灯になります。

ですが法律的には前照灯ではなく灯火と書いてあります。
別にこの規格の前照灯を付けなくても、白か淡黄色で10m先が見えるものを
光らせていれば法律上OKなのです。
(たぶん。少なくとも私は条文からこう読み取りました)

なお、道交法などの法律で定められる普通自転車には
この前照灯を付ける必要があります。
「普通自転車」から外れると「ただの自転車」になります。
法律条文中の「自転車」は「普通自転車」をさすので、
「ただの自転車」は軽車両の区分になります。
例えば、道交法第13節に示される「自転車の交通方法の特例」は
「普通自転車」にのみ適用され、「ただの自転車」には適用されません。
わかりにくい!法律屋の頭をスプロケ外しで無限にしばきたくなりますね!

ややこしすぎやろ・・・
もう一回まとめましょう!
1. 夜間およびトンネル走行時にはライトが必要
2. 白色または淡黄色
3. 前方10mの障害物が確認できればよい

4. 前照灯とは400カンデラ以上のライトをいう
5. 普通自転車には(少なくとも)前照灯が必須
6. 普通自転車は道交法の自転車交通の特例に当てはまる

ということになります。

なお、400カンデラのライトは実際のところ微妙な明るさです。
明るいライトとはいえないですね。
夜間安全に走ろうと思えばもうちょっと明るいのを付けた方が安全です。

さらについでに
普通自転車は車体幅が60cm以下だとかサドルの長さも30cm以下だとか、
とても細かく書かれています。
ライト以外にも必要な要件がありますのでご注意ください。

なにはともあれ、
夜は明るいライトで安全に走りましょう!

2017年4月26日水曜日

ライト

こんばんは。バイクカフェ カイエンドーです。
本日の話題の前にお知らせです。

前回もお伝えしました通り、春のキャンプ!を行います!
5/3(水) - 5/4(木)
場所:大角海浜公園
参加無料!

そろそろ日が長くなってきたので、夕方6時でもまだ明るかったりしますね。
それでも夜の走行とトンネル内の走行にはライトが必須です。

いろいろなライト

当店では3つのライト装着を推奨しています。
まず、前照灯です。
これは前方を照らす、ライダーが路面状況を確認するためのライトです。
大きめで明るいものを選びましょう。

次にセーフティライトです。
これは点滅することで、他の車両や歩行者にこちらの存在を示すためのものです。
小型のものでも点滅することで視認性が高まります。
義務ではありませんが、あると安心できます。
自転車に乗るときはもちろん、自分が車を運転するとき、夜間歩くときに
点滅するライトを付けた自転車は目立ちますね。
自転車と他の交通、両者のために是非付けて頂きたいライトです。

最後はテールライトです。
赤い色の反射板があれば法律上不要なのですが、点滅するテールライトは
視認性が高まるのでこれもあると安心できます。

テールライトは種類が多いので次回にしておいて、
今回は前に付けるライトについてです。

スポーツバイク用の電池式のライト、昔は電球しかありませんでしたが、
いまでは明るくて電池の持ちがよいLED式が主流ですね。
さらに最近ではUSB充電式のものが増えています。

USB充電式
USBメモリのように本体を直接差し込むタイプ、
スマートフォンのようにコードで充電するタイプなどあります。

こちらは乾電池式
充電池を使うと経済的です。

どちらがいいのか良く聞かれますが、最近ではUSB充電式をオススメしています。
軽くて明るく、スマートフォンの充電器で充電できるなど
単純なスペックでは乾電池式を上回ります。
特に明るさと軽さ、この2点においてここ1-2年で相当高性能化しています。
ただし乾電池は出先でも入手性が良いという点ではいまだに有利です。

ちなみにブタの電池はボタン電池です。
小型のものはだいたいこれですね。

こういった小型のものは目立たないので
点滅用として一つ付けっぱなしにしておいても良いでしょう。
最近のものはラバーバンドで取付け場所も選びません。

ちなみに店長は出先で電池が切れたときを考えて電池式を使っていましたが、
最近はUSB充電式を使っています。

充電しながら使える機種を発見したためです。

機種によっては写真の様に充電しながら点灯させることができます。
スマートフォン用のモバイルバッテリーを持っていれば安心です。
(写真のモバイルバッテリー、100均で300円でした・・・安い!)
ただし、充電しながらの点灯を禁止しているモデルもあるので注意は必要です。

ちなみにクルーザー用のライトは1Wの電球色LEDを使い
モバイルバッテリーを電源にしています。明るい!

モバイルバッテリーは軽くて大容量で出力も大きいので
ライト用の電源としてはかなり理想的だと思います。
なお上記のクルーザーライト改造、いつでも承りますのでご相談ください。

というわけで後に控えている車のフォグランプと3WのLED
やりすぎになりそうな予感しかしませんが・・・

さて次回は自転車のライト回りの法律についてまとめたいと思います。
明るさの基準や点滅式の可否など、よくご質問いただく点でもあります。
その次はおすすめテールライトについてご紹介します。
乞うご期待!

2017年4月19日水曜日

クルーザー(自転車)とは

こんばんは。バイクカフェ カイエンドーです。
当店ではビーチクルーザー、クルーザーバイシクルと呼ばれる
所謂クルーザーの取扱い・カスタムも行っております。

海沿いというイメージが強いクルーザーですが、やはり海沿いには似合います。

さて、このクルーザーという自転車ですが、
サーファーがサーフボード片手に海岸を走ると語られる自転車ですが、
クルーザーのルーツはどこにあるのでしょうか。


クルーザーのルーツは実は1930年代アメリカに遡ります。
当時は、アール・デコから派生した流線型デザイン(ストリームライン モダン)が
世界的に大流行した時代です。
例えば、当時の満鉄あじあ号を牽引していたパシナ型蒸気機関車はいち早く
その流行を取り入れています。
(ちなみに鉄人28号も戦中に開発された設定なので、このストリームラインデザインが取り入れられているのではないかと店長は密かに思っています)

Super Express Asia
パシナ型蒸気機関車。Wikipediaより

このような当時の流行を取り入れた自転車がアメリカで発売され、自動車に乗れない
若年層を中心にヒットしました。
この自転車がクルーザーバイシクルです。


そして、ユーザーの年齢とともに乗られなくなったクルーザーは
納屋の中で眠りにつきました。
(メーカーの状況を見るに細々と生産され続けてはいたようですが)


そして時は下り1960~70年代、アメリカ西海岸で
若者が自宅の納屋で古い自転車を発掘します。
父親かおじいちゃんが乗っていたその自転車をカスタムし、サーフィンの
アシとして使ったのがビーチクルーザーの始まりです。


当時のヒッピー文化と共にビーチクルーザーは爆発的に流行し、
現代に続くクルーザーが確立されました。


というのがクルーザーの歴史です。
現在では自転車の1ジャンルとして、アメリカンカルチャーとして、
確固たる地位を築いています。
カスタムして良し、シンプルに徹して良しと懐の広い自転車です。

さてさてクルーザーの歴史と共に今日の走行履歴を貼りました。
ゆっくり追い風に乗って気がつけば往復40kmも走っていました。
クルーザーだと流石にめちゃくちゃしんどいですね。
ゆっくり平地を走るのがクルーザーです。無理はやめましょう。

ちなみになるべく未舗装路を通ってみました。
意外と未舗装路がまだ残っているもんですね。
次の走行会は未舗装路メインにしようかなと画策中です。


なお今日のお土産は桜餅でした。
それではまた来週!

2017年4月17日月曜日

4月走行会!

こんばんは。バイクカフェ カイエンドーです。
さて4月も恒例の走行会を行いました!店長一人で

クルーザーには海がよく似合いますね。

気温も25度まで上がり、今年一番の陽気でした。
夏が待ち遠しいです。


恋人峠まで上がりました。(もちろん押して)
上りは押せばどうとでもなりますが、クルーザーのブレーキでは
下りの方が恐ろしかったですね・・・
天気が良かったので空港までよく見えました。

お昼はしまのテーブルさんです。

サラダ付のキーマ風カレー
島で採れた野菜をふんだんに使ったカレーです。オススメです。


というわけで今月はのんびりクルーザーで島を巡りました。
海岸沿いをゆっくり走るのにはビーチクルーザーがもってこいですね。
もちろん砂浜を走っても楽しいです。砂と潮気を落とすのはお忘れ無く!
走行会は来月もやりますのでお楽しみに!

なお、5/3(水)~5/4(木)にはキャンプを行う予定です。
是非ご参加ください。

2017年4月12日水曜日

今年の桜

こんばんは。バイクカフェ カイエンドーです。
今年も桜が咲きましたね!


昨日まで続いていた雨が今日は上がりました。ほぼ満開です。
例年より遅かった気がするのは寒い日が続いていたからかもしれませんね。


今週末くらいが見頃くらいでしょうか?
散り始めが一番良いですね。

こちらは春によく見られるスズメノテッポウ
上を引っこ抜いて吹くとピーピー鳴るやつです。
iPhoneだとピントが合わせにくいですね・・・

ことしもやっと春めいてきましたね。

2017年4月9日日曜日

春のキャンプイベント!

こんばんは。バイクカフェ カイエンドーです。
突然ですがイベントのお知らせです!

春なのでキャンプをしましょう!in連休!

【日時】5/3(水)-5/4(木) (祝日)
【場所】今治市 大角海浜公園
 
【参加費】無料!食費は各自持ちです!多少の振る舞いがあるかも!?

店長は自転車で行きますが、基本的に何でお越し頂いてもかまいません。
車、単車、徒歩、竹馬、なんでも大歓迎です。
場所はフリーサイトで無料です。連休中は混雑が予想されますので、
場所は早い者勝ちになる可能性もあります。
参加ご希望の方はメール(caiendobikesアットマークgmail.com)
またはFacebookメッセージ、Twitterメッセージ、または店頭で
「キャンプ参加希望!」とご連絡ください。
詳細は追って連絡いたします。


連休の予定が特に無い方、日帰りの冷やかしも大歓迎ですので、
是非起こしください!焚き火を囲んで楽しみましょう!


2017年4月5日水曜日

ヴィンテージバイクが欲しい!

こんばんは。バイクカフェ カイエンドーです。

さていきなりですがすいません。
おそらく、ヴィンテージバイクのキーワードで自動二輪をお探しの方が
流れ着いていたらすいません。
残念ながら自転車の方になります。

とはいえ単車が何もないとアレなので・・・
店長の師匠、ヤジマ氏製作のカフェレーサーです。
60年代の雰囲気を纏ったスペシャルな一台です!

では本題です。
鉄の自転車と旅の自転車がポリシーな当店ですが、イタリアで買付けた
ヴィンテージバイク、パーツも取り扱っております。
お客様からもよく、「ヴィンテージバイクが欲しい」というご意見を頂きます。
イタリアでは60~70年代のヴィンテージは普通に走っていますが、
国内ではなかなか入手しづらいものです。
ですがヴィンテージバイクを比較的容易に手に入れる方法があります。

それはですね・・・・

今乗っている自転車に20年乗り続けてください。できれば30年
自動的に良いヴィンテージが手に入ります。
コロンブスの卵ですがこれが一番簡単かつ確実な方法です。

ヴィンテージを「育てる」という気持ちで今の愛車を大切にするだけなので
かなり簡単な方法です。(時間はかかりますが・・・)
第一線を退いたレースマシンもどうか処分せずに物置の奥などで保管しておけば
不思議なことに価値が高まったりします。

とはいえそれではあまりに身もフタもないので当店在庫をちょっとご紹介します。

レニャーノ 60年代(推定)
5速時代のロードバイク、Wレバーはバンド式ですね。
レストアベースですが一応現状でも走れます。

イタリアでは普通に取引されています。
状態は色々ですね。

と言うわけでヴィンテージを育てるのは一つの方法ですので一度お試しください。
店長も近年のモデルをヴィンテージに育てています。

なおイタリア買付の際には告知いたしますので、欲しいものがありましたら
店長までお伝えください!可能な限り探します。

2017年4月2日日曜日

新企画!

こんばんは。バイクカフェ カイエンドーです。
4月になりましたね。新生活を始められる方もいらっしゃる事かと思います。

当店も新企画を始めます!

Monday Madness !

毎週月曜限定、カフェメニュー50%オフ!
また、月曜は営業時間を22時までに延長いたします。
嫌な月曜日、なんとか楽しく過ごしましょう!
ご来店お待ちしております。


さてもう一つ、4月走行会も参加者募集中です!

【日時】4/16(日)10:00-14:00
【場所】興居島
島の南側を一週します。小富士山からの眺めは格別です!
お昼はしまのテーブルさんに行きます。
参加費は無料ですので、往復フェリー代680円とお昼代をお持ちください。

参加ご希望の方は当店メール caiendobikes@gmail.comまで、
またはFacebookページ、Twitterで「参加希望!」とお知らせください!