2018年5月31日木曜日

5月走行会

こんばんは。バイクカフェ カイエンドーです。
更新が遅くなりましたが5/27(日)は5月走行会で
興居島へ行ってきました!

良い天気になりました!
いつも通りまずはフェリーで渡航です。

新緑の時期ですね。
島は山も海も楽しめます。

お昼はしまのテーブルさんに行きました。
島野菜のキーマカレーが絶品ですね!

たまたまなんですが、しまのテーブルさんの隣の旧体育館では
泊地区の文化祭が行われていました。

というわけで今月の走行会も梅雨前に島を満喫してきました!
来月の走行会は梅雨入り直前、6月第二日曜日、6/10(日)です。
梅雨前に是非ご参加ください!

2018年5月24日木曜日

チェーンルブについて

こんばんは。バイクカフェ カイエンドーです。
前回の続き、チェーンルブの種類についてです。

自転車用のチェーンルブは大きく分けてウェットタイプと
ドライタイプの2種類があります。


ウェットタイプは塗布後も文字通りオイル状の湿った状態、
ドライタイプは塗布後に乾燥してワックス状の被膜を形成します。

一般的には下記のような特性があります。
◆潤滑性能
 ウェット<ドライ
◆耐久性
 ウェット>ドライ
◆水、泥に対する耐性
 ウェット>>ドライ

ドライは潤滑性能で勝りますが、長期間の耐久性や
雨や泥の状況ではウェットが勝ります。
どちらが優れているということはなく、使い分けが重要になります。

泥にまみれるMTBではウェット、
長期間メンテナンスができないロングライドでもウェットが良いでしょう。
オンロードのみで潤滑性重視のロードバイクではドライ、
また短期決戦のレースでもドライが使われます。

使用状況にもよりますが、一度の塗布での寿命は
ドライタイプでは100km程度で性能低下、150-200kmで限界、
ウェットタイプでは150km程度で性能低下、300kmで限界
といったところでしょうか。

チェーンルブの限界はリア変速時の音で判別すると良いでしょう。
音鳴りが大きくなると限界が近いですね。
再度塗布する前にはチェーンをよく洗浄し古いルブと汚れを落としましょう。

当店でよく使われるセラミックウェットルブ

店長はウェットタイプを主に使っています。
150km程度で劣化を感じたらとりあえず薄く追加塗布し、
200-300kmでチェーン洗浄、再塗布しています。
良く乗る方であればだいたい週に一回のチェーン洗浄は必須ですね。

チェーンの注油は多すぎても少なすぎてもダメで、
特に陥りやすいミスはチェーンルブの付けすぎです。
油でべとべとの状態はダメです。付けすぎです。
チェーンルブを付けすぎると埃や土が付着し、
黒い泥状のスラッジがチェーンに溜まっていきます。

同じディレイラー(シマノ Altas)のプーリーでも
左はプーリーが見えないほどスラッジが溜まっています。
左は約1000km走行、右は5500km走行
適切なメンテナンスでここまで違いが出ます。

上記写真のように、スラッジが駆動部に詰まると
チェーンの動きが極度に悪くなってしまいます。

チェーンはリンク間のコマが潤滑できていればよいので、
手で触ってもほとんどべたつかないのが理想的な状態です。

某漫画でもチェーンはこまめにメンテしていた描写が
あったとかなかったとか。
チェーンルブと潤滑はとても大事です。
こまめなメンテナンスはチェーンの抵抗を下げるだけでなく寿命も伸ばします。
しっかりメンテナンスしたいところですね。

2018年5月21日月曜日

ライヴ・アースまつやま

こんばんは。バイクカフェ カイエンドーです。
5/20(日)はライヴアースまつやまに出店してきました。

とてもよい天気になりました!

お隣は三津でアパレルを取り扱っているRoPaさんです。
二輪にタープというキャンプスタイルで異質な空間になっておりました。

今回は車で搬入しましたが、このタープもヘリノックスのチェアも
テーブル類もすべて普段店長がキャンプに持ち運んでいるものです。
もちろん自転車で運べます。

というわけでキャンプに行きたいですね。
皆様も梅雨前にお出かけしてはいかがでしょうか?
キャリアやサイドバッグなどのご相談がありましたらいつでもどうぞ!

2018年5月16日水曜日

チェーンのメンテナンス

こんばんは。バイクカフェ カイエンドーです。

いきなりですが、今治のナカムラコーヒーさんにご来店いただきました!
スペシャルな感じでカスタムした、ラレー クラブスペシャルです。
標準からポリッシュに変更されたフェンダーがよいですね。

さてさて皆様チェーンのメンテナンスはされていますか?
定期的なチェーンのメンテナンスを行うことで、
抵抗が減るだけではなくドライブトレインの寿命も延びます。

コンディションと使っている潤滑油にもよりますが、
ドライ系で走行100-150km、ウェット系で200km前後で
メンテナンスすると最高の状態を保てます。

PEDOROS チェーンピッグ+オレンジピールズ
当店ではこの豚が活躍しています。
ぴかぴかになりますね。
内部にブラシを備えており、ディグリーザー(洗浄液)を入れて
チェーンを回すことでチェーンを洗浄できるすぐれものです。

なお、コネクタ式のチェーンはリンクを外して
チェーンを清掃する手もあります。

どっちもめんどくせえなぁ...という方におすすめなのはこちら
マルニ チェーンクリーナー

汚れを拭き取るウェットシートです。
これでチェーンを拭くだけでもかなり汚れが落ちます。

左が拭く前、右が拭いた後です。
丈夫なシートなので、普通の汚れでしたら一枚で十分拭き取れます。
簡易的ですがものすごく楽ですね。
月に一回チェーンマシンよりは毎週シートで軽く拭いた方が
汚れが蓄積しないので良いかもしれません。
お手軽なのが助かります。

チェーンの汚れを取ったらチェーンルブ(潤滑油)を塗布します。
基本的には、古い潤滑油や汚れを落としてから
新しい潤滑油を塗布します。
汚れたままだと潤滑性能を発揮できません。

潤滑油はいろいろありますが、当店ではフィニッシュラインと
ペドロスの2ブランドを主に取り扱っております。
どちらも自転車専用で、トッププロチームでも採用されています。
非常に信頼できるブランドですね。

普段はこちら、フィニッシュライン セラミックウェットを使っています。
耐久性と潤滑性能どちらも高く、雨や泥にも強い万能型です。

今回はあまり使わないものを使ってみました。
ペドロス アイスワックス2.0
こちらはドライ系です。
塗布すると乾燥してワックス状の皮膜を作るタイプです。
潤滑性能は高いのですが、雨や泥に弱く持続時間が短い欠点があります。

なお今回使ってわかったのですが、このアイスワックス、
非常に軽い!というのが第一印象です。
ものすごく抵抗が少ないですね。
どのくらい持つかしばらく乗ってみたいと思います。


潤滑油は、このようにチェーンのコマにちょっとずつ垂らして塗ります。
この写真はわかりやすくするため多めに付けています。
全部のコマに塗ったらチェーンを回して全体になじませます。
そのまましばらく置いて浸透させた後、
べたつかない程度に余分な潤滑油を拭き取りましょう。


さて今回はチェーンのメンテナンスのざっくりした流れをご紹介しました。
潤滑油は多すぎても少なすぎてもだめになります。
適切な量を潤滑するのがキモですね。
次回はチェーンマシンを使った清掃の詳細、
チェーンルブの種類と塗布方法などについて詳しく解説したいと思います。
お楽しみに!

2018年5月13日日曜日

レストア種車入りました

こんばんは。バイクカフェ カイエンドーです。
古いMTBが入荷しました。

ミヤタ リッジランナー!

とはいってもこちらは販売の予定はありません。
当店のレンタサイクル件展示用としてレストアの予定です。



この独特なワイヤーの取り回し、特徴的なパイプ同士のつなぎ目、
そう、これは黎明期のアルミフレームに見られた接着フレームです。

アルミは溶接が難しいため、溶接での量産技術が確立する前には、
様々なアプローチがとられました。
接着フレームもその一つです。

正確には溶接が難しいのではなく、溶接で加熱された箇所の
結晶組織が脆くなるのが問題なのです。
そのためアルミフレームは、十分な強度を得るためには
溶接後にフレーム全体を熱処理する必要があります。
いわゆる焼きなましをしてやらねばなりません。

溶接後にバッチ炉で加熱していた黎明期のアルミフレームは
非常に高価でしたが、連続炉で大量生産ができるようになり
アルミフレームは一気に安価になり普及しました。
台湾メーカーの躍進はこのアルミフレーム量産の設備投資に
あるとみて間違いないでしょう。

なおフレーム材に7075-T6などの表記がありますが、
このT6というのが人工時効処理という熱処理を意味します。
時効というのは材料屋の使う用語です。別に悪いことはしていません。


90年代なデカールにブースター付きカンチブレーキ、
当時のミヤタロゴ入りサドル(さすがにこれはもう無理ですね)!

で、とりあえず骨にしてこれからどうやるか検討中です。
まずは天気の良い日に洗ってきれいにしましょうか。
それからクラックや腐食など異常のチェックをして
どういう構成にするかはこれから考えましょう。

付いていたパーツがだいたいだめになっていたため、
今回はパーツを一新して現代の構成にしたいと思います。

物置で90年代の古いMTBが眠っている方も多いのではないでしょうか?
そういった古い自転車を改修して使うというコンセプトで
いきたいと思います。
お楽しみに!


2018年5月9日水曜日

マッチ

こんばんは。バイクカフェ カイエンドーです。
マッチ箱のような電車といえば、松山市けちょんけちょん小説こと
漱石先生の著作ですが、マッチ箱のデザイン、いろいろあっておもしろいですね。

鎖トラ、太鼓獅子、浮き輪カモメ、
2つのモチーフを使うのがマッチ箱デザインのルールなんでしょうか?

現代ではマッチの出番は減りましたが、店長宅では現役です。
キャンプでたき火の点火に、冬はストーブやハクキンカイロの点火、
夏は蚊取り線香にといろいろ使い道はありますね。
使い捨てライターが手軽ですが、マッチ箱のデザインが好きなので
マッチを頑なに使っています。

近年では、プラスチックを使う使い捨てライターよりも、木材と紙という
再生可能な木質資源を使っているので注目されつつあるようですね。

ところで最近、マッチ専門店という奇特なお店を見つけました。
マッチ専門店 マッチ棒

月猫と花猫(やはり2つのモチーフが必須なんだろうか)

缶入りはアウトドアで活躍しそうです。

マッチはいろいろなデザインの箱があっておもしろいですね。
当店のノベルティマッチでも作りましょうか。

個人的なお気に入りはこのうきわかもめ
横のひらがなフォントが良い!


さて話は変わりますが5月走行会のお知らせです!
【日時】5/27(日)10:00-
【場所】興居島
【参加費】無料!フェリー代とお昼代をお持ちください。

梅雨前に走りに行きましょう!
新緑の島をのんびり走ります。
参加ご希望の方はメール、お電話、FBメッセージ、TwitterDMなどで
参加希望!とお知らせください。
お待ちしております。

2018年5月6日日曜日

ミックスコンポ

こんばんは。バイクカフェ カイエンドーです。
自転車のコンポーネントはメーカーと銘柄を
同じもので揃えるのが一般的ですが、
ミックスコンポという概念もあります。

特に、アドベンチャーバイクではオフロードを走るときや、
重い荷物を積載する時など、
ギア比を広くとりたいという需要があります。
ところが、MTBコンポでリアをワイドレシオ化しても
ドロップバーで使えるレバーをどうするかという問題が出てきます。

たとえば店長車では、SRAM APEXのロード用レバーに
ロード用のAPEXクランクセット、FD、
MTB用のX9 RD、スプロケ、という組合わせになっています。
これでドロップバーでもMTB用のワイドレシオが使えます。

SRAMはロードとMTBで互換性があるため10速以上を混ぜて使えます。
ところがシマノでは10速以上の互換性がないためこの方法は使えません。
9速までなら混ぜられます。

そこで前回ご紹介したBreezer Radarですが、
シマノSoraのレバーにDeoreという組合わせのMixコンポ仕様になっています。
9速にすることで互換性を持たせています。

レバーは新型Soraです。

RDはRD-T6000 Deoreです。
本来は10速用ですが、レバー比が同じなので9速以下で使えます。
最大36Tまで対応しています。

最大の問題はこいつ、FD-T4000のフロントディレイラーです。
(しかもなぜ色がシルバー?)

そもそも新型のSora、これはFDだけレバー比が変わったため、
従来の旧SoraのFDを引けなくなりました。
ところがこのレバー比、どうやらMTB用FDのレバー比と同じだったようです。
そのため、SoraのレバーでT4000のFDを動かせています。
この組合わせができるのか!

流石はジョー・ブリーズ、片っ端から組合わせを試したのでしょうか?
個人的にも9速で安価にワイドレシオ化を検討していましたが、
まさかMTB用FDを引けるとは想定外でした。

ところで、SRAMなら簡単にできるMix、なぜシマノを検討するかというと、
それは単純にSRAMが超高いからです。
というかシマノが安い。半額くらいになります。
(個人的にはダブルタップの操作性が最高なのでSRAM派なのですが)

というわけで、9速SoraとMTB用ディレイラーを使うと
かなり安価にワイドレシオ化が実現可能です。

なお超高いSRAMもご注文お待ちしております。
ダブルタップは良い!(グリップシフトも良い!)