前回の続き、チェーンルブの種類についてです。
自転車用のチェーンルブは大きく分けてウェットタイプと
ドライタイプの2種類があります。
ウェットタイプは塗布後も文字通りオイル状の湿った状態、
ドライタイプは塗布後に乾燥してワックス状の被膜を形成します。
一般的には下記のような特性があります。
◆潤滑性能
ウェット<ドライ
◆耐久性
ウェット>ドライ
◆水、泥に対する耐性
ウェット>>ドライ
ドライは潤滑性能で勝りますが、長期間の耐久性や
雨や泥の状況ではウェットが勝ります。
どちらが優れているということはなく、使い分けが重要になります。
泥にまみれるMTBではウェット、
長期間メンテナンスができないロングライドでもウェットが良いでしょう。
オンロードのみで潤滑性重視のロードバイクではドライ、
また短期決戦のレースでもドライが使われます。
使用状況にもよりますが、一度の塗布での寿命は
ドライタイプでは100km程度で性能低下、150-200kmで限界、
ウェットタイプでは150km程度で性能低下、300kmで限界
といったところでしょうか。
チェーンルブの限界はリア変速時の音で判別すると良いでしょう。
音鳴りが大きくなると限界が近いですね。
再度塗布する前にはチェーンをよく洗浄し古いルブと汚れを落としましょう。
店長はウェットタイプを主に使っています。
150km程度で劣化を感じたらとりあえず薄く追加塗布し、
200-300kmでチェーン洗浄、再塗布しています。
良く乗る方であればだいたい週に一回のチェーン洗浄は必須ですね。
チェーンの注油は多すぎても少なすぎてもダメで、
特に陥りやすいミスはチェーンルブの付けすぎです。
油でべとべとの状態はダメです。付けすぎです。
チェーンルブを付けすぎると埃や土が付着し、
黒い泥状のスラッジがチェーンに溜まっていきます。
同じディレイラー(シマノ Altas)のプーリーでも
左はプーリーが見えないほどスラッジが溜まっています。
左は約1000km走行、右は5500km走行
適切なメンテナンスでここまで違いが出ます。
上記写真のように、スラッジが駆動部に詰まると
チェーンの動きが極度に悪くなってしまいます。
チェーンはリンク間のコマが潤滑できていればよいので、
手で触ってもほとんどべたつかないのが理想的な状態です。
某漫画でもチェーンはこまめにメンテしていた描写が
あったとかなかったとか。
チェーンルブと潤滑はとても大事です。
こまめなメンテナンスはチェーンの抵抗を下げるだけでなく寿命も伸ばします。
しっかりメンテナンスしたいところですね。
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