古いMTBが入荷しました。
ミヤタ リッジランナー!
とはいってもこちらは販売の予定はありません。
当店のレンタサイクル件展示用としてレストアの予定です。
この独特なワイヤーの取り回し、特徴的なパイプ同士のつなぎ目、
そう、これは黎明期のアルミフレームに見られた接着フレームです。
アルミは溶接が難しいため、溶接での量産技術が確立する前には、
様々なアプローチがとられました。
接着フレームもその一つです。
正確には溶接が難しいのではなく、溶接で加熱された箇所の
結晶組織が脆くなるのが問題なのです。
そのためアルミフレームは、十分な強度を得るためには
溶接後にフレーム全体を熱処理する必要があります。
いわゆる焼きなましをしてやらねばなりません。
非常に高価でしたが、連続炉で大量生産ができるようになり
アルミフレームは一気に安価になり普及しました。
台湾メーカーの躍進はこのアルミフレーム量産の設備投資に
あるとみて間違いないでしょう。
なおフレーム材に7075-T6などの表記がありますが、
このT6というのが人工時効処理という熱処理を意味します。
時効というのは材料屋の使う用語です。別に悪いことはしていません。
90年代なデカールにブースター付きカンチブレーキ、
当時のミヤタロゴ入りサドル(さすがにこれはもう無理ですね)!
で、とりあえず骨にしてこれからどうやるか検討中です。
まずは天気の良い日に洗ってきれいにしましょうか。
それからクラックや腐食など異常のチェックをして
どういう構成にするかはこれから考えましょう。
付いていたパーツがだいたいだめになっていたため、
今回はパーツを一新して現代の構成にしたいと思います。
物置で90年代の古いMTBが眠っている方も多いのではないでしょうか?
そういった古い自転車を改修して使うというコンセプトで
いきたいと思います。
お楽しみに!
0 件のコメント:
コメントを投稿
注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。