2019年7月7日日曜日

ハブダイナモの重量

前回に引き続きハブダイナモについてです。
が、その前にハブダイナモについておさらいです。

上記写真、前輪とライトが写っていますが、この車輪の中心部の回転軸の部分がハブです。このハブが発電機(ダイナモ)になっているものがハブダイナモです。車輪の回転で発電し、ライトに電力を供給します。
つまり走っていれば無限に電力が供給されるわけです。しかも回転軸の中心でまわすため、非常に軽いのが特徴です。乗っても普通はわからない程度の抵抗しかありません。

この写真の下の方に写っているのが昔ながらのブロックダイナモです。タイヤ側面に当てて発電機を回転させます。これは抵抗が大きく重いですね。ハブダイナモはこれとは段違いに効率がよく軽いのが特徴です。

さて本題ですが、HILMOハブダイナモ C2100を使った当店オリジナルハブダイナモホイールでよくいただく質問に、「もうちょっと値段が上がってもいいので、もうちょっと軽いものはないか?」というのがあります。
回答としては「ございません!急に高くなります!」の一言になります。
下の表をご覧ください。

C2100 472g、¥3657 (0.9W)
C3000 671g、¥5178 (2.4W)
T4050 565g、¥4907 (1.5W、ディスク対応)
3D32  691g、¥7469 (3.0W、ディスク対応)
T780  425g、¥12200 (1.5W)
SV-9  309g、¥16800 (3.0W)

当店で使っている主要なハブダイナモを並べています。一番上がHILMO C2100、当店で最も用いられているハブダイナモです。
これをグラフにすると下のようになります。

縦軸に重量、横軸に価格をとっています。上ほど重く、右ほど高価なグラフです。つまり左下ほど「軽くて安価」なものになります。
右のほうのグレーがXTグレードのT780(425g)です。さらに右にシャッタープレシジョン SV-9(309g)があります。これらの高価格帯と同等レベルの472gという軽さで3657円という、クイック軸ハブダイナモ中最低価格をたたき出したのがHILMO C2100なのです!

もちろん、C2100には出力が低くくディスク非対応という欠点はあります。
そのため、出力の高いC3000やディスク対応の3D32を使い分けています。
なお、3D32については今年の価格改定で2000円以上値上がって7000円台になったため当店標準品から外しました。代わりに、新型のDH-T4050-1DがLED専用1.5W出力、かつディスク対応なので、今後はこちらを積極的に取り入れる予定です。

というわけで、当店の安価な完組ハブダイナモホイールの次は高級手組みハブダイナモホイールしかいまのところ世の中に存在していないのです!
このホイール、リムには高強度・高耐久性でトレーニング用鉄ゲタの決定版と名高いアラヤ AR-713を用いていますので、多少の重さに目をつぶれば悪くないホイールだと自負しております。どうせハブダイナモ自体が重いので...

さて次回は増え続けるオリジナル完組ハブダイナモホイール、こちらの品種ごとの紹介とお勧めの用途をご紹介したいと思います!

0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。