シマノから7月に新型Deoreを含めた12速コンポが発表されました。今更感はありますが...すでに3ヶ月経過してますが...
※画像は(株)シマノ公式サイトより転載しました。まさかDeoreに12速来るとは。SRAM SX絶対殺すマンですかね。
MTB用のコンポーネントですが、当然ながら我々アドベンチャーバイク界隈にも重要なコンポです。まさかのDeoreで12速という今回の新型ですが、気になるのはギア比です。MTB向けに開発されていますが、GRXもこれを併用することになっていますのでアドベンチャーバイク用でもあります。
今回はこのギア比を見ていきたいと思います。
で、こちらの表、これが主な11速、12速のギア比一覧表です。横にシマノ・Sramの各11、12速コンポーネント(比較用にDeore10速を含む)、縦にカセットのギア比をハイ側から並べています。
横に並んでいるのは上の表と同じです。縦にローから1回ずつ変速したときの歯数の変化を表しています。見やすくするために色をつけました。2T黄緑、3T緑、4T青、5T紫、6Tピンク、それ以上赤です。
フロントシングルのアドベンチャーバイクだと舗装路の巡航に必要なクロースレシオのハイギアと、トレイルで必要なワイドレシオのローギア、この両方が必要になります。(フロントダブルにしろというのは無しで)
おおむね、舗装路用のハイ〜6枚目、トレイル用の7枚目〜ロー、これらで歯の飛び方が異なっている必要があります。つまり、ハイ〜6枚目くらいまではクロース、7枚目くらい〜ローまではワイド、これだと使い勝手が良くなります。
こういう構成なのはずばり新型DeoreのM5100 CとSLX M7000です。これらはローから5回変速したところ、6枚目までは2T刻みという割と近いギア比で変速していきます。7枚目からワイドレシオになり、M5100 Cで42T、M7000で46Tのローになります。
次点でシマノ12速とSRAM、これらはどちらも5枚目まで2T刻み、あとは同じようにワイドレシオになります。
(なおカセットの取付けが従来と異なる12速とGXは10Tというハイギアが使えますので、トップ11Tとは若干異なりますが、フロント側のチェーンリングで調整できるので今回はその点は見ておりません。)
これらのギア比のものが舗装路の巡航とトレイルの走破性を両立しうる構成と言えるでしょう。そういう意味では新型のM5100クロースレシオ、これはフロントシングルのアドベンチャーバイク向けの現状最良のものだと思います。より軽いローギアが欲しい場合にはM7000です。
実際のところ、店長のRadarに付けているM6000 DeoreはM4100と同じギア比ですが、舗装路の巡航時にローから4枚目と5枚目で歯が飛び過ぎで非常に辛いものがあります。
SRAM GXは11速なのにフリーが独自規格の上にシマノより価格が高いという、非常に辛い状況に置かれてしまいました。とはいえトップ10Tがありますし、現環境で戦えるコンポなのは間違いないですが、新規に導入する理由は消えました。シマノ、なんだかんだでMTBコンポも取りに来ましたね。
ですが、ギア比だけでドライブトレインの性能が決まるわけではありません。11速はシマノSRAMともにドロップバーでも使えますが、シマノの場合GRXのレバーしか選択肢がありません。SRAMだと安価なAPEXのレバーが使えますし、リアディレイラーのダンパーの性能とケージロック機能の使いやすさ、この点でSRAMが勝る点もあります。NXとAPEXの組み合わせだと値段も抑えられるので、まだ捨てたものではないでしょう。
なおこれだけシマノ優位と言っておいて、リアディレイラーのダンパーの性能で店長の選択はSRAM NX11速だったりします。ひょっとするとM5100 Cのカセットを使う貧乏構成にするかもしれませんが...(使えるかどうかの人柱とも言う)
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